MERCY マーシー AI裁判がゲームぽくて面白い

SF

Image: gaie 『MERCY/マーシー AI裁判』


この間アマゾンプライムで「MERCY マーシー AI裁判」を見ました。

この作品は配信でこそ見るべき作品であって、劇場公開している時より、明らかにモニターで見たほうが満足度が高いと感じますね。なんせ、すごいゲームっぽいから。

なので配信に来ている今こそぜひ見てもらいたい。裁判デスゲームで安楽椅子探偵となり生き残れ!的なシステムなのが好きで、個人的には凄い楽しめました。

あらすじ

近未来――
凶悪犯罪の増加により、司法制度は大きく変わっていた。

人間の裁判官や陪審員に代わり、AIがすべての裁きを下す「マーシー裁判所」が導入される。

そこでは証拠やデータをもとに、
被告の“有罪確率”が数値として算出され、
一定の基準を超えれば即座に刑が執行されるという、極めて冷酷なシステムが運用されていた。
主人公は敏腕刑事レイヴン。
かつて相棒を殺した犯人が無罪となった経験から、
このAI裁判制度の導入に深く関わった人物だった。

しかしある日――

彼は突然拘束され、
「妻殺しの容疑者」として目を覚ます。

しかも、事件当時の記憶は曖昧。
自分が犯人なのかすら分からない状態だった。
レイヴンの前に現れたのは、
感情を持たないAI裁判官。

彼に突きつけられたのは残酷な条件だった。

即処刑

制限時間は90分

有罪確率を規定値以下まで下げなければ
無実を証明するために必要なのは、
AIが管理する膨大なデータの中から
真犯人につながる証拠を見つけ出すこと。

だがその過程で、
レイヴンは次第に気づき始める。

この裁判システムそのものに潜む、
ある致命的な欠陥とさらに大きな事件の陰に・・・

ネットワーク捜査を行い有罪率を下げろ!

本作の一番のギミックは、90分の間になんと被疑者がAIの強力の元ネットワークを駆使した捜査を行うことが可能であり、その捜査によって有罪率を一定の数値にまで下げれば即死を逃れられるシステムなのです。

そして、この法定には弁護士も検察も陪審員も一切なし。AI裁判官マーシーと被疑者である主人公の一騎打ち!

なのですが、このAIがメチャクチャ公平かつ主人公に協力的であり、心象が悪いとか云々とかも一切いわず、もはやハッキングくらいやって捜査をすすめてくれる凄い良いAIだってことですね。

このマーシーがとにかく捜査をすすめてくれるんですが、普通に現在進行形で捜査が進んでいる中で速攻で裁判が起きているという、普通に考えるとありえない状況なのが凄い。

そして、そこから安楽椅子探偵状態で超高性能AIマーシーを使い、なんとか事件の真相に迫り無罪を証明していく過程が、めちゃくちゃゲームっぽくて好きです。こういうゲームなんかやったことある気がする感じしますね。

どうやら僕は見たことないんですが、似たような手法をつかった「Search」という映画があって、それを応用して作られているらしいんですが、なかなかスリリングかつリアルタイムに事件の真相が明らかになっていく様子が面白いです。

例えば証言を求めるために、相棒の刑事に連絡して捜査をさせたり、現場検証のためにカメラでスキャン画像をみせてくれたり、現場の状況を再現映像を作ってくれたり、もうほぼ捜査ゲーなんですよねこれ。裁判っていうか、制限時間内に捜査をして真犯人を見つけないと死ぬゲームなんです。

おまけに娘の裏垢をみつけたり、妻の怪しい携帯みつけたら電話の記録を速攻で調べ、浮気相手とおもわしき男のところに捜査員を突撃させ逮捕させたり、もう裁判っていうかAIを駆使したリアルタイムの捜査が可能な、スーパー安楽椅子探偵になってる気分なんですよね。

なので見ていて飽きないし、裁判中だから途中で有罪ゲージ上がっちゃって「ヤバイヤバイ!」ってなっていったり、次々に明かされる事実に「なんだこれは、どういうことだ」と先の読めない展開になっていき、ラスト直前からは「ちょっとスケールデカすぎてまったく予想してなかった」という状態に。うそだろくらいデカい話しになっていって、こりゃ面白いぞと最後まで楽しめてみれましたし、久々に直球のスリリングなエンターテイメント作品を見れた感覚がありました。

ネタバレ有り/そもそも裁判というより捜査系デスゲーム

というわけでここからはネタバレ有りで語っていきますので、未視聴の方はご遠慮ください。

で、本作はそもそも裁判ではなく、捜査系デスゲーム映画ですんで、もう法定の部分はぜんぜん現実的ではないです。

ただ、これくらいドハでにやってくれて有難う、こじんまりされたら退屈でしたと思えるくらいスケールのデカイ話しになっていくのが最高ですね。

とくに何がデカいかって、最初は主人公が酔った勢いで奥さんを殺したのか?本当は誰か殺したのか?って話だったのに。

どんどん真相が明るみに出ていくと「まってこれ、なんかテロじゃない?」ってなっていって、奥さんの死とかもうどうでもいいような話になっていって、最後は犯人と直接対決する上に、AIがめちゃくちゃアシストしてくれるのが凄いですね。

というか、アクション要素は序盤から結構あるんですが、まさか最後は暴走トラックを止めるとか、爆弾を止めるとか、もうそこまで行くんかい!っていくらい突っ走ってるシナリオなので、これくらい勢いあるの最高だなと思いましたね。ちゃんとボケれるのが良いというか、ツッコミ恐れがちな日本の映画と違って、すごい勢いでボケ倒すツッコミ文化ゼロのハリウッド映画感がすごい。久しぶりに見ましたね、これくらい勢いあるやつですね。

総評 配信で見て損なしだけど裁判モノじゃないよ

本作は展開もテンポもよく、なにより配信という形式にマッチしている作品なので見て損はまず無いと思います。

それから、最初から裁判モノだとキメて掛かると肩透かしをくらいつつ怒涛の展開についてけなくなるので気をつけてください、キャッチコピーに「デスゲーム」って入ってるものは、だいたいゲームっぽい感じですし、裁判というか捜査ものですので要注意です。

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